Phra Nang 4 |
8月31日(火) |
タイはビザなしでの滞在可能期間は一ヶ月である。お金を払っての延長も可能のようだが、一回タイ国外へ出るのが手っ取り早い。アローンとサリーはそのため早朝からミャンマーへ旅立つ。
今日はシーディーの最後の日。クーパーとシーディーはよくチェスをしているが、いつもクーパーが勝つ。シーディーに戦いを挑むが、もつれた末に負けた。将棋なら負けないのに。とった駒を使うことができないチェスは、将棋より面白くないと思う。シーディーは昼過ぎに出発して行った。今日もみんなやる気なさげで、Andamanでだらだらとすごす。
4時過ぎになりようやくカリフォルニア出身のアメリカ人アレックと、昨日と同じWild Kingdomへ行く。「Mutual of Omaha」(6c)は問題なくRPでき、そのすぐ左、アレックトライ中の「Concrete Jungle」(6c+)にトライ。これもまったく同じようなパンプ系ルート、しかし最後にちょっと悪いところがある。アレックはヌンチャクをかけた後の2回目で見事RPし、とても満足そうであった。僕の一回目は核心手前でパンプ落ち。2回目は核心を越えて終了点目前で、ムーブの選択が悪くフォール。こいつのとなりにも7aがあり、Wild Kingdomのこれらのルートはパンプ系トレーニングにとてもよさそうだ。3本しか登っていないのに、とても疲れた。
Phra Nang 3 |
8月30日(月) |
朝、Ton Sai Banglowsをチェックアウトして、Andaman Nature Resortへ移動。こちらは一泊120B。設備は大体同じだが、総合的に見てこっちのほうが断然いい。ベッドは無駄に2つある。
アローンは今日は熱を出している。抗生物質が残り少なく、飲むのを中止したため。クーパーも昨日の船酔いを引きずってか、調子が悪いらしい。Andamanのレストランでだらだらとくつろぐ。クーパーはパソコン(PowerBook)を持ってきていて、写真とか見せてもらう。キャッスルヒルでクーパーがどでかいビデオカメラを持っていたことを思い出し、「クライミングビデオを作ってるの?」と聞くと、そうだという。しかも、Josh Rowellと働いたことがあり、自身もクライミングビデオをすでに出している。あのビデオカメラもJoshのらしい。
クーパーのパソコンで僕のクライミングDVDを見る。アローンは僕らがぜんぜんスポットしないのを知っており、ビデオでもやっぱりそうだったので、"Nobody spotting! They never spot."と笑ってた。DVDをあげるといったら、クーパーも持ってきていたDVDを一枚くれた。「Sessions」という作品で、 見たことはないけど、Pumpのホームページとかで売られてたのは覚えてる。すごいなぁ。それからうらやましいニュースを聞いたけど、秘密。
アローンの恋人、サリーとクライミングに行く。Fire Wallへ。サリーはイスラエルでも一応クライミングはしたことはあるものの、本格的に登るのは今回のタイが初めて。でも結構上手で6a+はリードできる。Fire Wallで先に登っていたカナダ人だかなんだかの女の子たちは、ここタイでクライミングを始めて、2週間の滞在予定がもう2ヶ月もクライミングをしているという。たしかにそうなってしまいかねないすばらしいところだここは。「Fire Starter」(6c+)は、ハングした下部を我ながらいいクライミングで突破したので、「オンサイト、もらった!」と思ったが、ハングを超えたあとの薄かぶり地帯に核心があって、落っこちた。
Wild Kingdomへ移動し、サリーがトライしている「Mutual of Omaha」(6c)にトライ。ずっとガバガバだが、ずっとかぶっている。最後のボルトまできたが、パンプ落ち。気付いたが、登りはじめは手首はさほど問題ないのだが、それはたぶん痛めて弱っている腱かなにかを筋肉が支えているからで、疲れてパンプしてくるとその筋肉による支えがなくなって「手首すっぽ抜け状態」となり、どんなガバでも保持できなくなる。僕は瞬発力はないが持久力はあるクライマーだったので、パンプはもちろんするけど、巨ガバなのに保持できなくて落ちるという経験はあんまりなかった(はず)。
夜はFull Moon Partyとやらがあり、ビーチに行ってみる。でもあんまり盛り上がっている感じではなかった。
Phra Nang 2 |
8月29日(日) |
結局Deep Water Soloingの参加者はかなり減って、クーパー、シーディー、アローン、僕、ともう一人(名前忘れた)。潮位の高い時間を狙っていつもより早く動き出す。ボートの交渉に手間取るが、結局1200B(を5人で割る)で昼過ぎまで貸し切り。目指すはビーチからも見えるハングしたShark Fin状の岩。見た目よりも遠く、ボートで1時間近くかかった。波も結構高い。岩に着いてぐるっと一周してもらうが、これだ!という感じのルートは見つからない。クーパーは何でこの岩にしたのかな?ところどころ取り付きにボルトやスリングらしきものが見える。ちょうど満潮だが波が結構高いし、ボートを横付けしての取り付きはできそうにない。泳いで取り付く必要がある。ということはシューズもチョークも使えない。
登れそうで、深さも十分ありそうなところにクーパーが裸足でトライ。6mくらいのところでフォール。みんな続いてトライするが、だれもそこを越えられず。僕はというと取り付きが核心となり、海面から頭上のガバに飛びついてのスタートが、背が低い+潮位が下がってきた+泳ぎが下手なためぜんぜんできず、敗退。そういえば海で泳いだのはかなり久しぶりだ。
クーパーは船酔いとなり、ダウン。シーディーが最後にクライミングシューズを履いて海に飛び込み取り付こうとするが、泳ぎづらい+潮位下がり過ぎで取り付けず。ストームがやってきたので、その場でやり過ごす。アローンがやたらはしゃぐ一方で、クーパーは死にそうな表情をしている。ストーム(スコール)はたいしたことはなく、15分ほどで去っていった。
帰り道、クーパーのため途中の小島のビーチで休憩。とってもきれいなビーチ。海にもぐるとビーチのすぐそばなのに、きれいな魚がいっぱい見えた。
Ton Saiへ帰ってきて、Raileyまで薬を買いに行く。初日にこけたりなんなりで、切り傷がたくさんできているため。アローンはプラナンに来てからずっと体調が悪いらしいが、それは切り傷が化膿したためらしく、抗生物質をずっと飲んでいるという。
もどってきて、Ton Sai Roofの「Babes in Thailand」(7a)にトライ。ビビッて各駅だったが、これはもう一回やれば登れそうだ。アローンは後一手というところまでいったけど、惜しくもフラッシュならず。そういえば、英語では「フラッシュ」よりも「ベータ」という表現をするらしい。人からムーブを聞いたら全部「ベータ(ベータフラッシュ)」になるのかな?
ちょうどそのあと、Ton Sai Wallの上からBasejumperが飛ぶ!らしく、見物人が集まってくる。Ton Sai Wallは一番上までで、たぶん200mくらい。頂上直下がハングしているのでベースジャンプにはちょうどいいのだろう。200mという高さはジャンプするには結構短い気がする。スカイダイビングよりよっぽど恐ろしい。上をみると、確かに人がいる。そして・・・彼はジャンプした!あれよあれよという間に落下し、たぶん半分くらいでパラシュートが開き、観客の前に見事に着地。彼はクライマーでもあり、その後よく見かけた。
今日のDeep Water Soloingは下調べ不足でちょっと失敗。僕は取り付けてすらいないが、やはりクライミングシューズとチョークバックは必要で、ということはちゃんとしたスタートが確保できる必要がある。後日クーパーがDeep Water Soloingのトポをウェブ上で発見(Matt MaddaloniのThailand deep water soloing)。ちゃんとグレードも書いてあり、すばらしい。 チャンスがあればまたやってみたい。
この日一日で強烈に日焼けし、その後痛いし痒いし剥けてくるしで大変だった。徐々に慣らしていくべきでした。
Phra Nang 1 |
8月28日(土) |
朝、といっても10時過ぎ、ビーチまで来てみると、満潮でびっくり。こんなに近くまでくるのね。昨日歩いてきたところはとても戻れそうにない。ビーチのエリアはこれでは登れん。ちなみに、潮というものは一日に2回ピークがあり、そのピークは一日1時間ずつ遅くなっていくらしい。今日のピークが10時なら、明日は11時のはず。
アローン、クーパーが来るのを期待しつつ、Ton Sai Banglowsのレストランで朝飯を食う。Pat Thaiが60B(バンコクの3倍!)。量が少ないし、味もイマイチ。外で食べていると、中に入れといわれ、「何で?」と思っていると5分後に見事にスコールがきた。スコールはたいてい15分程度で去っていくので、クライミングにはまったく問題がない。クーパーたちが現れないので、一人Fire Wallのほうへ行ってみる(そっちに何人が歩いていったようだったので) 。Fire Wallはビーチから少しだけ登った森の中、着いてみるとコースらしきものをやっている。タイ人のガイドにお客さん二人。「パートナーを探している」というと、「一本このルート登ってみる?」と言われ、ビレイしてもらって登る。 6a、久しぶりのリードクライミングで、とても面白かった。岩はガバだらけで、ボルトよりもループ状(ハンドル状)の岩にスリングを通しただけのプロテクションが多かった。それでプロテクションがとれてしまうこの岩がすごい。
もどって再びビーチへ行くと、Dum's Kitchen(壁の名前)にてクーパー、アローンを発見。アローンは24歳、イスラエル人。こっちにきてからずっと体調がよくないらしい。恋人のサリーも一緒。そのうちシーディーも合流。アローンに薦められるまま、6a、6bを登る。6bはオンサイトできたけど、かなりぎりぎりで、弱りっぷりを感じずにはいられなかった。横でアローンが7aをレッドポイント、その7aにトライしてみたが、ムーブができずに敗退。やっぱりまだ手首の調子がよくなくて、「手首すっぽ抜け感」がある。
潮が引いてきたところで、ボルダーをやる。Dum's KitchenからRailey方面にちょっと行ったところにObviousなボルダー課題がある。程よい高さの、かぶったカンテにポジティブなサイドホールドがあり、これはクライマーだったら誰でも気になるはず。昨日もすごく気になっていた。トライしてみるが僕はぜんぜんダメ。アローンは惜しくて、後一手。クーパーはとっくに登っている。アローン曰く、推定グレードV6。結局登れなかったけど、アーロンは初めて会ったときに比べてかなり強くなっている。今の僕よりは断然強い。その他Dum's Kitchen下部でダイノ課題などする。
Ton Sai Roofに移動。クーパーは「Baby Gorilla」(7c)を2撃。ぜんぜん余裕がありそうだ。強い。「Cafe Andaman」(7b)にヌンチャクがかかっていたのでさわってみるが、アローンも僕もトップアウトできず。最後にTon Sai Wallの6bにヌンチャク回収のためトライ。簡単なんだけど、このときはなぜか異様に怖くていやだった。
夜はアローン、クーパーの泊まっているAndamanのレストランに行く。ここに多くのクライマーが集まってくるらしい。Lonely Planetにもよく見ると"a climbers' hang-out"と書いてある。 確かにそんな感じで、他のバンガローに泊まっている人も含め、ほとんどのクライマーが毎晩ここに来ている感じ。食べ物も他の店より安いし、量も多い。味はすごく美味しいのもあったし、そうでもないものもあった。DVDプレイヤーがあり、夜には何かしらの映画が上映されていた。
明日、クーパーらがボートを借り切ってはやりのDeep Water Soloingに行くというので、僕もそれに参加することに。
Surat Thani → Krabi → Phra Nang |
8月27日(金) |
今日こそクラビーに行く!町中のバスターミナルへ向かって歩いていると、トゥクトゥク(10B)につかまり、バスターミナルに行きたかったのに、怪しげなバス会社へ。Lonely Planetによればクラビーまでは1等のバスで120〜180B、2等のバスで80Bのはずだが、190B払ったのに2等のバスに乗せられる。途中いろいろ停まり時間のかかるバスで、エアコンはあったけど2等ですらなかったのかもしれない。
クラビーのバスターミナルから、ソンテウでクラビータウンまで(10B)。しかしこれも失敗で、たぶんアオナンビーチのほうまで行くべきだった。ライレイ行きのボートは他にぜんぜん客が集まらなず、結局300Bでチャーター。つくづく僕は旅が下手だ。ボートはかなり飛ばし、かなり水をかぶった。
そしてついに!ライレイ・イーストに到着。すぐに岩に張り付くクライマーの姿が目に入る。とりあえずクライミングショップ(Tex Climbing)に行ってトポを見てみると「Rock Climbing in Thailand 2nd Edition March 2004」がなんと750B!高い!750Bってタイ人にとって日本円の一万円近い価値があるんでないか?でも、買う。その直後、別のクライミングショップ(King Climbers)にもよると、こちらには「King Climers Route Guidebook 3rd Edtion 99」(+ 3rd Editon Up Date Supplement)があり200B。こっちも買う(結局前者のほうが高いけど、その分よくできてるので、そっちをおすすめします。後者は僕が買ったときには実は既に4th Editonもでていたようだ)。
Lonely Planetよれば、トンサイエリアはその孤立性と宿のチープさから"main climbers' hang-out"になっているらしいので、とりあえずトンサイエリアまで行くことに。ライレイ・ウエストからトンサイまでは歩いていけたが、途中でザックしょったまますっころんで、かなり痛かった。トンサイビーチに着き、よくわからないが、一番大きそうなTon Sai Banglowsに泊まることにする。 一泊150B、とりあえず3泊分払った。バンガローってどんなとこなのかイマイチイメージできていなかったが、なるほど、こんなところか。ダブルベットだし一人で使うには広い。シャワーは水、電気は夜間のみ。
荷物を置いてビーチへ行くと、キャッスルヒルで何度か一緒に登ったクーパーを発見。クーパーは19歳、コロラド出身。やっぱりトンサイにいたのね。向こうも覚えていてくれた。オーストリア人のシーディーとくつろいでいた。今日はレスト日らしい。彼らはAndaman Nature Resortに泊まっているとのこと。アローンもいるというがクライミング中かな。岩をペタペタさわりはしたが、この日はクライミングはせず、早く寝た。
Bangkok → Surat Thani |
8月26日(木) |
朝8:00、ゲストハウスを出て南バスターミナルへ。バスなんて何時でも出ているだろうと思って直接バスターミナルへ行ったのだが、あとでLonely Planetを見るとKrabi行きのバスは夜行、夕方発だった。それを知らずにクラビーへ行きたいと告げると、相手の英語(か僕の英語)が下手でよくわからないまま、380Bのバスチケットを渡される。ガイドブックより値段も安いし、所要時間も短いので変だなーと思いつつ、バスに乗る。公営の一等エアコンバスで、サービスはとてもよく、快適。途中で気がついたが、このバスはスラー・タニー行きのバス。スラー・タニーでクラビー行きのバスを捕まえなさい、ということだったのだろう。
スラー・タニーに着き、クラビーに行きたいと伝え客引きについていくと、バスではなく荷台を改造したトラック(これを「ソンテウ」というのかな?)。他の客はタイの若者5名程度でちょっと怖かったのと、450Bとふっかけられたのに腹が立ち、断る。200Bまで下げてきたが、結局断る。僕が断ったため、結局そのソンテウはクラビーには行かないようであった。あの若者たちは本当にクラビーに行くのかな?なんも荷物持ってなかったけど。しかし、クラビー行きのバスはすでに終わっており、今日はここに泊まるしかなくなった。
スラー・タニーには3つバスターミナルがあり、うち2つは町中だが、このバスターミナルは町からはかなり離れている。町までトボトボと歩き出す。しばらく歩いていると、前にトラックが止まる。小さい子供を連れた若い夫婦で、町まで乗せてくれるらしい。町中心部までは予想よりかなり距離があったので、とても助かった。旦那さんも、奥さんも英語はぜんぜん話せない。中心部でおろしてくれればよかったのだが、ゲストハウスまで連れて行くというので、地図で適当に一番安いところを指差す。しかし、地図と実際の町が一致しないのか、迷ったのか、なんなのか、町を通り過ぎたところのゲストハウスに最終的にたどり着く。なぜこんなところに?このゲストハウスからコミッションでももらっているのか?と不安になる。明日バスに乗るのでここだと不便だから、と断ると「明日の朝迎えに来てバスターミナルまで連れて行く」とまで言う。「町の様子とかも見たいしやっぱり町中のゲストハウスに泊まる、町中で降ろしてくれればいい」と伝えると、そのとおり町中まで連れて行ってくれた。やっぱりただ本当に親切な人だったのだろう、ありがとう。結局Srath Hotel、シングル200Bに泊まる。やっぱりクラビーに行けばよかったかな・・・。
(鉄道) → Bangkok |
8月20日(金) |
朝9時過ぎ、やっとバンコクに到着。一応眠ったが、かなりしんどかった。ロイについて、バスに乗り、カオサン通り近くのゲストハウスへ行く。このゲストハウスはロイの御用達、シングル80B。看板が出てはいるが小さく目立たないので、ここがゲストハウスであることに気づくのは難しいだろう
一休みした後、ロイがこのあたりをかるく案内してくれた。
Penang → Hat Yai → (鉄道) |
8月19日(木) |
朝8:30発。バンがゲストハウスの前に来てピックアップ。他の客はアメリカ人カップルとイギリス人。途中で大きいバスに乗り換えるのかと思ったら、結局そのバンで目的地ハジャイまで。国境越えは初めてだったので、どんなもんかと少し緊張していたが、なんも問題はなくスムーズ。タイに入ると町中の看板がほとんどタイ語となり、まったくわからない。マレーシアは英語表記が多かったし、マレー語だったとしてもそれはアルファベットで書かれているため、少なくとも音は予測できるし、違和感は少ない。タイ語は見てもなんだかまったくわからない。なんだかわからない、というのはとても怖いもので、少しとまどった。日本を訪れる外人さんも、たぶんこんな気分なのだろう。
バン同行のイギリス人のロイはちょっと変わったやつで、これから鉄道でバンコクに行くという。ハジャイからクラビーに行くつもりだったが、まだ手首の調子が悪く、たいしてクライミングもできそうにないので、ロイとともに先にバンコクまで行くことにする。ロイはイギリス海軍で15年働いて、その後その貯金で世界を旅していて、タイは家みたいなもんらしい。
スーパーで買い物をし、駅へ。チケット売り場でアルゼンチンの女の子と出会い、彼女もバンコクまで一緒に行くことに。ロイの考えではグループを結成したほうが安全ということらしい。3等のチケットを買う。正確な値段は忘れたが、たしか200バーツとちょっと。ハジャイからバンコクまでは約1,000km。東京−札幌と同じくらいかな?「1,000kmで5ドル、世界中で最も安い鉄道だ!」とロイが言っていた。
列車は午後3時15分発でまだまだ時間があるのでホームで待っていると、タイ人の高校生くらいの男の子たちが話しかけてくる(僕にではなく、ロイにだが・・・)。外人に興味があり、英語を使いたいらしい。たぶんこの子らは裕福で、よい教育を受けているのだろう。いい子たちであった。ここはまだマレーシアに近く、かれらもムスリム。
ロイには日本人の恋人がいて、来月日本へ行くという。日本語を独学で勉強していて、教えてくれというので教える。教えるというか、質問に答えるだけだけど。その後しばらくロイには日本語教えることになる。
3等の列車は4人がけのBoxタイプで、席にはたいしてクッションもなくこれで17時間はしんどい。
Penang |
8月18日(水) |
朝は屋台でカリー・ミー(カレーうどんみたいな感じ)を食う。おいしい。もう一泊ペナンに泊まることにしたのだが、Oasis Hotelはチェックアウトして、近くのTravellers Lodgeに移動。10ベッドのドミトリーが7RM、受付の感じもいい。Much Betterだ。そのドミで日本語を話すコリアンの女の子に会う。肌の色が濃く(日焼け)て、額に模様をつけていたので、まったくコリアンに見えず、インド人かと思った。一人で2ヶ月くらいインドネシアとか旅しているらしい。すごくたくましくて、びっくりした。チャーチでフラットメイトとだったコリアンの二人とはまったく違う。その他欧米人もたくさん泊まっていたが、彼・彼女らは下着で寝る習慣があるらしく、とても大胆だ。
気分よく散歩に出かけたのだが、ナシ・カンダール(インド人ムスリム料理)でぼったくられる。22RM?でかいエビが2匹入っていたから、そんな値段になったのか?いやそれにしても高すぎる。地球の歩き方に載って日本人がよく来るからって調子に乗りやがって。
スーパーで石鹸を買って、両替をしたところで、中国人のリンタクのおじさんに声をかけられ、利用してみることにする。1時間のチャーターで30RM。載ってるほうは快適で面白い乗り物だが、こぐほうはかなりのハードワークだろう。ゼイタクな乗り物だ。何箇所か見所を回ってもらう。その後は歩いて町を見て回る。町には無料のシャトルバスが走っているのでそれも利用してみたのだが、中国系のおじいさんが載ってきたとき、現地のインド系の男性がすぐに席を譲ったのが印象的だった。宿の近くにもどってきて、屋台でロティを食べる。これはたったの0.60RM。
明日はタイ南部の都市、Hat Yai(ハジャイ)へ移動することにした。 Travellers Lodgeの受付で明日のバスを手配。
Kuala Lumpur → Ipoh → Penang |
8月17日(火) |
朝チャイナタウンへ飯を食いに行く。マレー人の若者から「セックスムービー!セックスムービー!」と声をかけられる。日本人を馬鹿にするな!どこで飯を食おうかうろうろしていると、食事中のマレー人に声をかけられたので、そこに座り魚粥を食べる。この人も単に親切なのか、下心があるのか・・・わからん。深く関わらないようにして、先に席を立つ。
考えた結果、今日中に北への移動を開始することに。ホステルの前のプドゥラヤ・バスステーションから、とりあえずIpohへのバスに乗る。Ipohについてバスを降りた瞬間、デイパックにつけておいたKathmanduの温度計つきキーホルダーがなぜか外れて、よりによって排水溝へと落ちていった。先週オークランドで買ったばかりだったのに。Ipohに泊まるつもりで、宿を探しながら町を歩くが、たいして面白くない町なのでやっぱりPenangまで移動することにする。
ペナン島はもっとリゾートなところかと思っていたらそうでもなかった。屋台がいっぱいあってよかった。KLの屋台より利用しやすい。どうも僕はマレー人・インド人に苦手意識があるようだ。中国人経営の屋台は利用しやすい。Oasis Hotelに泊まる。ドミトリーはないといわれ、シングル(20RM)。しかしベッドバグがいたらしく、寝ている間やたらかゆかったし、そこらじゅうかまれていた。イマイチ。
Auckland → Kuala Lumpur |
8月16日(月) |
いよいよNZを離れる。空港では"Departure Fee"とやらが25ドルもかかり、1ドルコインを一つ残し、NZドルがなくなった。13時発で20時過ぎにKL到着。時差が4時間あるのでフライトは11時間。ゲーム「上海」にはまってコントローラーを握り続けていたら手首が痛くなった。
Air Port Coachを利用してKLシティへ行き、昨年と同じPudu Hostelに泊まる。値上がりして12リンギットになっていた。夜中にチャイナタウンに散歩に行ったが、なぜかすごく怖かった。たぶん肌の色の濃いマレー人に慣れていないせいだろう。白人の観光客を見かけると安心する。
飲茶 |
8月15日(日) |
Hirokoさんの強い希望でお昼にMt Edenの飲茶に行く。Kenさん・Hirokoさん・Max・Miwakoさん・Jiroさん。飲茶というものは実は初めてで、どんなものかまったく知らなかったのですが、なかなかいいものですね。
Extreme Edge |
8月14日(土) |
昼からExtreme Edgeへ。奥にパターゴルフ場ができていたのにはびっくり。ファミリー、子供で大混雑。商業的には大成功、さぞかし儲かっていることだろう。しかしボルダーしてる真下を、ドロ警らしき遊びをしている子供が走り抜けて行くので非常に危ない。JiroさんもMasayaさんも非常に強くなっていた。おとといと同じく、自らが弱りすぎているため、イマイチテンションが上がらない。
夜はKenさんちに泊めてもらう。
ジパング |
8月13日(金) |
Albert Park Backpackersから、Queen Streetをちょっと登ったところのKiwi Backpackersへ移動。ここは一泊12ドル。同室の一人が偶然にもクライマー。ブラジル人の彼Johnはこれからヒッチで南へ行くと行っていた。キャッスルヒルを知らなかったので、ぜひ行きなさいと言っておいた。ブラジルにもいいクライミングエリアがあるみたい。彼はこんなホームページを持っているようだ。読めないのでよくわからないけど。
夜、ジパングという日本料理屋へ食事へ。Kenさん・Hirokoさん・Max・Masayaさん・Jiroさん。New Zealandで日本料理屋に来たのは田中屋についでやっと二回目、高級な感じの店は初めて。さすがに美味しかったが、高かった。
Bloc |
8月12日(木) |
夜、Maxと新しくできたクライミングジム「Bloc」へ行く。Kenさんもすぐやってくる。なかなかいいボルダリング専用のジムだ。「9a」に似た感じで、ホールドは新しく、壁の傾斜もいくつかあり、いい感じ。すべてのホールドに名前が付けられているのがユニーク。ホールドの脇の壁に直接マジックで名前が書かれているけど、ホールドを移動したくなったらどうするのだろう。New Zealandのジムとしては珍しく、課題表も置いてある。ホールドに付けられた名前を利用して、、右手「Sneezy」左手「A Cup」スタンス「Jimmy」から「U-571」→「Bloc 65」→・・・とかそんな感じ。キャンパスボードもあったけどちょっとイマイチ。
手首がまだ痛いし、そのせいでしばらくあまり登っていないせいもあるけど、KenさんもMaxも全然強くて、まったく歯が立たなかった。いや、たぶん元気だったとしても、インドアでのクライミングでは勝てない気がした。やっぱり、傾斜のある壁でのホールドからホールドへの直線的動きは、インドアで登りこんで力を付けないとだめだ。最近はキャッスルヒルに行っても、傾斜のない課題ばかりさわっていたからなあ。それならまだV5やV6の易しいやつを登れる気がするけど、このジムでV3と付けられた課題は登れない。
Christchurch → Auckland |
8月11日(水) |
朝から、ユージ特製チョコブラウニーをいただく。どっしりとした味わいで、とってもおいしいが、昨日も食いすぎてるし、かなりもたれる。ユージさん・エーコちゃん・レオさん・レオさんに空港まで見送りに来てくれた。どうもありがとう。
そしてひさしぶりのオークランドへ。中心部のAlbert Park Backpackersに泊まる。ドミトリー21ドル。Kenさん、Maxに連絡を取ろうとするもなかなかつかまらず。携帯をすでに売ってしまったので不便だ。オークランドは、やっぱりあんまり好きじゃない。クライストチャーチのほうがいい。
CASTLE HILL 63 |
8月10日(火) |
もう日本に帰ってきましたが、8月10日から9月9日の間の日記も、ためてあるので、少しずつ更新します。
今日こそ最後のキャッスルヒル。ユージさん・エーコチャン・レオさん・ベンさん。はじめ天気は良い。Quantumの裏側で遊ぶ。前々回来たときに目をつけて登れなかった、我々の間でのヒット課題、「うなぎアイズ」(勝手に命名、V4くらいか?)に今日は一発で成功。二つの並んだ目のようなポケットが、とてもしょぼくてたまらない。明確なラインだがトポではどこだかよくわからず対応する課題を発見できない。レオさん前回できなかった「Think Tunk」(V4)に今日は成功。ユージさん「Cannibalism」(V6)、「Breasty Dumpling」(V6)に成功。
それほど登っていないのに、天気があやしくなってくる。そして、雨。まただ。ちょっと残念だが帰る。これでキャッスルヒルも本当に最後。また来たいけど、もしそういうチャンスがあるなら、たぶん他のところに行くだろう。帰り道、ユージさんがこけたのだが、そのときふと全員を見渡してみると何かが足りない。マットだ、Cactusのマットがない。じゃんけんで負けた、ユージさんがはるばる取りに行ってくれました。
夜は飲み。またまた豪勢。りょうへいさんのケバブ風?ラップ、Taichiくんの奇跡の芋ご飯、ユージさんのタイ風チキンニブル、レオさんのパスタ、エーコちゃんのパスタとケーキ、TakuyaさんKFC。僕は今回は何もつくりませんでした。一応形にした例のクライミングビデオをみんなで観賞。楽しんでくれたようなのでよかった。しかし、Taichiくんに「いい思い出ビデオができましたねぇ」と言われてしまった。そんなんではいかん。クライミングビデオとして、おもしろいものにしなくては。
280,084km |
8月9日(月) |
あさってにはもうCHCHを離れるというのに、まだそんなに実感がない。車は売れて今日には引渡し。メーターは280,084kmという数字を示している。半年と2週間前に買ったときは263,228kmだったので、一日85kmは走っていたわけだ。今日最後にオイルも交換した。いい車だったよ。お世話になりました。
帰国前に何とかしたかったクライミングビデオは、一応、何とかした。今回でバージョン3。ハードディスクの容量不足のせいで、編集がとても大変で、おまけ映像とかは今回のバージョンではなし。DVDメニューもなし。内容はどうだろう?だいぶよくなってきているとおもうけど。まだまだ改良の余地はたくさんある。日本に帰ったらちゃんと最終版をつくります。
NZ最後の更新なのでいろいろ書きたかったけど、時間がないのであまり書いてられないな。パソコンを封印しないと荷物の整理がすすまないのよ。今日(か明日)には荷物を日本へ送って、プロバイダーも解約します。ホームページの更新はしばらくストップです。掲示板にはたぶんなんか書き込みます。
でわでわまた。
CASTLE HILL 62 |
8月8日(日) |
62回目となるキャッスルヒルへ。昨日ビデオ編集を頑張って徹夜してしまった。今日で最後かもしれないのに。Taichiくん・ユージさん・レオさん・Takuyaさん・エーコちゃん・エーコちゃんの友達二人。また天気はよさそう、だったい。Quantum Fieldで登り始めてさほどしないうちに雨の気配。簡単なので遊ぶが、今日もまだ手首が痛い。しかもさらにまた痛めてしまったような気がする。こんなんではタイに行ってもおもいきりは登れないかもしれない。雨はしばらく降ったりやんだりしていたが、そのうち雪に変わったので断念して帰る。これでおわりだとちょっと寂しいな。
CASTLE HILL 61 |
8月3日(火) |
キャッスルヒルへ。ユージさん・レオさん・エーコちゃん。またすばらしく天気がよい。Quantumの裏側で遊ぶ。「Think Tunk」(V4)にエーコちゃんやっと成功。ユージさんも当然成功。レオさんはできそうでできず。今日は別に寒いわけではなく、太陽もしっかりでているのだが、とてもフリクションがよい。いつもならためらう、スラブの悪いスタンスにしっかりと乗れる。足使いがうまくなった気分。
上に上がってきて「Pick Pocket」(V6)にトライ。一手進んだがそこからどうにもできそうもないのであきらめる。一体どうすればいいんだ?ユージさんの希望で「Phalanx」(V7)へ。ユージさんは核心の一手目は高確率でとめ、一度はマントルもほとんどかえりかかったが、今日はおしくも登れず。僕は一手目が一度とまっただけ。「Ocean」(V6)にもひさしぶりにトライ。下部は非常に楽にこなせ、核心(だと思っていた)のブリッジからスラブへの立ち込みも楽にこなせるのだが、その上のスラブが今日は登れない。上部で何回も落ち、結局登れず。
じゅんくん帰国 |
8月2日(月) |
早朝じゅんくんの帰国を見送りに。Air New Zealandはなんでみんな6時発なんだろう。早すぎ。
チェックインカウンターは今日はちょっと込んでいる・・・と、ふと見たような顔が。イスラエル人クライマーのアローン君じゃないか。彼はこれからクラビーへ行くらしい。もう行ったと思っていたけど、まだいたのね。僕がプラナンに行こうと思ったのは、かなり彼の発言の影響。一ヶ月半はいるらしいので、たぶんまた会うだろう。ほかにもキャッスルヒルで一緒に登ったクーパー君がすでにプラナンに行っているらしいし、スイス人カップルのバルティとアニーナも行くかどうか迷っているところらしい。
Spring FieldのYHA、Smylies Accommodationのオランダ人オーナーもチェックインカウンターに並んでいて、例の日本語でじゅんくんと話していた。すごい偶然だ。
そしてじゅんくんは去っていった・・・毎度のことだけど、なんか実感湧かないね。また一緒に登ることがいくらでもあるような気がしているよ。冷静に考えればあまりなさそうなんだけど。じゅんくんは年下なんだけど、ものすごく「お世話になった」という感じ。ありがとう。また・・・ね。
THE CAVE 24 |
8月1日(日) |
Mattくん・TakuyaさんとThe Caveへ。手首痛いしあまりやる気はなかったのだが、今週平日最後にPaynes Fordに行こうと思っていたので、「Bogus Machismo」(29)のヌンチャクを回収せねばならない。Mattくんは勝負シューズとチョークバッグを忘れる。意外と抜けたやつだ。でもさすが、「Let There Be Bolts」(28)はアップで軽々と登っていく。僕もトライすると、最近登っていなくてしかも体重も増えているであろう割には意外と力がある。でもピンチの前でテイク。核心のキョンムーブでガバをつかんだあと、いつもは足ブラになっていたのだが、今日はじゅんくんがやったように足ブラにならずにこなせた。振られると手首がすっぽ抜けそうでためらったらせいかな。でもそのガバが、ガバなんだけど手首がすっぽ抜けそうな感じがしてぜんぜん保持できず、結局その上はやらなかった。小さいホールドでもカチもちなら普通にもてたりもするんだけど、ホールドによってはガバでもぜんぜん駄目。
Mattくんは「Space Boy」(32)にトライ中。上部は濡れているらしく、下部のムーブ作り中。32(5.14a)は僕の最高ビレイグレードタイ記録。Takuyaさんは下部でボルダリング。
「Bogus Machismo」のヌンチャク回収便をだそうとしたが、やっぱり駄目でMattくんに回収をお願いする。助かった。僕のではない2本のヌンチャクも間違って回収してしまったので、1・2本目にTakuyaさんがかけに行く。下部は簡単だけど、これがTakuyaさん初のリード。初リードが29(5.13b)ですね。
たぶん今日でThe Caveは最後。でもあんまりそんな気しない。帰り道、下り坂を適当にどしどし歩いていたら、また腰が痛くなってきた。手首も痛いしやっぱり今週のペインズ計画は断念。ビデオ作りに専念します。