ここでは作者が訪れたニュージーランドの岩場を紹介します。作者は日本でもほとんど北海道の岩場しか登ったことがないし、他の海外の岩場にも行ったことがありません。ニュージーランドの岩場を全部訪れたわけでもありませんが、ニュージーランドのクライミングの概要を紹介できたらと思います。
ニュージーランドのクライミングはCastle Hill(キャッスルヒル)が最近クライミングビデオで紹介され、日本から訪れる人もたぶん増えてきています。アウトドアはとっても盛んな国ですが、人口が400万人と決定的に少ないせいかクライマーの絶対数はたぶん少なく、鬼のように強い世界的クライマーはいません。最難のルートはたぶん32(5.14a)、ボルダーではV11程度と思われます。NZでメジャーなクライミングのエリアはPaynes Ford(ペインズフォード)とWanaka(ワナカ)、北島ならWharepapaです。ボルダーではCastle Hillが世界的にみてもすばらしいエリアだと思います。
作者の個人的な意見ですが、日本から訪れる価値のある岩場となると、そんなに多くはないかもしれません。まずはなんといってもCastle Hill。ここには絶対に行くべきです。ここはわざわざ日本から訪れる価値が確実にあり、ここだけでたとえ半年いても飽きないでしょう。ボルダラーでなくても、キャッスルヒルには行くべきです。僕は日本で外岩ボルダーをしたことはほとんどありませんでしたが、キャッスルヒルを訪れてボルダーが大好きになりました。日本からのツアーを考える場合、キャッスルヒル(クライストチャーチ)をベースに考えることになるでしょう。
ルートもするかたなら、クライストチャーチ市内の岩場、とくにThe Caveはおすすめです。
ルートをメインでやりたいかたは、Paynes Ford(ペインズフォード)、Wanaka(ワナカ)、Wharepapaの岩場。個人的にはペインズフォードがおすすめです。ワナカは一日しか登っていないのでなんともいえませんが、そんなに魅力的には感じませんでした。ワエパパは北島に行くならば、ぜひよりたいところです。
さらにボルダーをしたいかたは、(作者は行っていないので詳しくはわかりませんが)クイーンズタウンのボルダー(Jardines)もよいところのようです。Elephant RocksとHullk Hoganを組み合わせて訪れるのもよいでしょう。
このほかにもボルダリング・クライミングのエリアはいくつもあり、それぞれよいところのようです。Powerband等のウェブサイトで調べられます。しかし僕は半年以上クライストチャーチにいたにもかかわらず、あまりたくさんの岩場には行きませんでした。それはキャッスルヒル(ボルダー)とザ・ケイブ(ルート)の組み合わせに満足してしまっていたからです。そう、それだけキャッスルヒルもザ・ケイブもよいところなんです。限られた時間(数週間とか)でNZを訪れるなら、キャッスルヒルだけで十分・・・という気もします。
ニュージーランドのクライミングを紹介するビデオたち。
ニュージーランド発のクライミングビデオ。Castle HillとFlock Hill、Hulk Hoganが登場。アマチュアっぽさの漂うビデオ。体格が違って参考にならないものもあるが、ムーブ研究できる。(2001 New Zealand VHS 52分)
Obe CarrionとBoon Speedが世界各地のボルダーを訪れるビデオ。キャッスルヒルが登場する。見どころは「Snake Eyes」(V9)の初登の様子。日本も登場。おすすめ。(2001 USA VHS, 2002 DVD 56分)
4名の若手オーストラリアクライマーによるニュージーランドクライミングトリップ。北島からFroggatt EdgeとWhanganui Bay。南島からPaynes Ford、The Cave、Castle Hill Basin、Hulk Hoganを紹介。 一回見たきりなのであんまり覚えてない。(2000 Australia VHS 47分)
ニュージーランドの南島、7つのエリアをジャンルにこだわらず、トラッドやアルパインも含めてしっかりと紹介している。キャッスルヒルはそんなに紹介していない。このビデオでペインズフォードとか見ると、NZ行きたくなるんじゃないかな。 ハードなクライミングを見せるビデオじゃなくて、タイトルどおりNZ南島の岩をしっかり紹介するビデオです。僕も5秒くらい映ってます。(2004 New Zealand DVD 90分)
ボーナストラックでキャッスルヒルが入ってます。一緒に登ってた人たちなので懐かしい。
Chris Sharma in Castle Hill。
私、が製作中のアマチュアビデオ。
ルートではオーストラリア式グレーディング(ルートグレード比較表)、ボルダーではUS式Vグレード(ボルダーグレード比較表)が採用されています。